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職人

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​研ぎ師 田所真琴(土佐包丁工房 田所刃物 株式会社 代表取締役)

 

16歳で包丁業界に入り2010年に独立し、土佐包丁工房田所刃物を設立。

刃物の本場である大阪堺市で堺トップの研ぎ師の下で修行を積み重ね自社ブランド『まるしん』を立ち上げる。

研ぎ師として28年以上の歳月により備わった日本の伝統として受け継がれてきた技術は国内外の業界でも評価が高く、また包丁にかける情熱も並大抵でないことから信頼も厚い。

現在は師匠をはじめ日本の一流刃物職人や料理人からも認められる日本屈指の研ぎ師へと成長し、その技術はシェフ達にも高く支持され国内外からも数多くの依頼を受け、現在に至ってもより良いもの造りを目指し日々励み続けている。

研ぎ師とは…鍛冶屋が作った刃物の原型を研ぐ「研ぎ専門」の職人のこと。

研ぎ師は20~30に及ぶ工程を刃物一本一本のクセや状態を見ながら丁寧に研いでいく。

包丁の仕上がりを最も左右する「研ぎ」は職人の腕によるところが大きい。

田所真琴の思いと、こだわり

和包丁は江戸時代から造り続けられ完成までには大きく分けて「鍛冶」「研ぎ」「柄つけ」の3つの工程があります。

それぞれの工程には専門の職人がおり、技術・経験・知識が受け継がれ、品質レベルは世界トップクラスです。

しかしながら、刃物業界もまた他の伝統産業と同様に高齢化が進み、担い手不足から産業の衰退という問題を抱えています。

残った者が勝ちだという方もいますが僕は「職人がどんどん増えて若い子たちと競争したい。切磋琢磨して互いを高めあっていきたい」そんな中でより良いものが生まれてくるのだと信じています。

それと共に日本の伝統である刃物造りや古くから受け継がれてきた技を次世代に継ぐことが担い手である僕達世代の非常に重要な使命です。

まず『研ぎ師』という仕事を一人でも多くの方に認知していただくこと、そして目指してもらえるように魅力のある職業にしていくことを常に意識しています。

『魅力のある仕事にするのは本人達の仕事』です。

『販売だけでなく造れると言うことが僕の強味です』

もの造りをして販売に至るまで色々な仲介が入るパターンは少なくありませんが、一番大切にしないといけないのは、使い手である方の意見だということ。

包丁は100円から高額なものまで様々ありますが、僕を訪ねて来て下さる方、連絡下さる方は包丁に対してそれぞれにこだわりがあります。

皆さんに共通することは『包丁が大切』という思いです。

その方達が、一般の方であってもプロの方であっても、使い手である皆様の思いに真摯に向き合うことが僕のこだわりです。

EIMONS取材記事/

刃物業界の常識を覆したい。田所刃物 / 研ぎ師 田所 真琴

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